オーストリア・ドイツ旅行3日目
3日目。
この日は目当てのオペラ「ウェルテル」がある。
チケットが何らかの形で入手できるかどうかを確認するためにひとまず
ここがかのウィーン国立歌劇場。建物を見るだけでも価値がある。
劇場周辺にはチケット売りがわんさか。「official」と書かれたジャンパーを
着た人もいるので一概に「ダフ屋」とは言えない…のか…?
そのうちの1人と話をして「ウェルテル」のチケットを35ユーロで入手。
日本円にして4600円ほど。日本では考えられない値段。
席はこの時点では分からなかった。
無事チケットを入手できたのでベートーヴェンの家があるハイリゲンシュタットへ向かう。
カールスプラッツ駅からハイリゲンシュタットまでは地下鉄で。
ウィーンの地下鉄のドアは手でガシャっと開ける半自動。
ハイリゲンシュタット駅からはバス。
ここがベートーヴェンの家。中は博物館になっている。
1か所、交響曲第7番の作品番号72を「22」と書いている案内板を発見してしまった。
直しておいてください・・・。
ベートーヴェン土産として鞄となぜか50%OFFになっていた日本語の解説本を購入。
ここで交響曲第6番「田園」の着想を得たのだそう。
ここからハイリゲンシュタット駅へ戻るにしても、バスの切符をどこで買えば
いいのかよく分からなかったので歩いて戻ることに。
近くに地下鉄ではなくDBの駅があったので向かった。が、切符を買ったまでは
良かったものの、全然電車が来ないことが判明。
というかそもそも中心部まで行くのかも不明。
そしてよくよく地図を見ると地下鉄のハイリゲンシュタット駅まで歩いて
行けることも判明。結局その切符を使わずハイリゲンシュタット駅まで歩き、
そこからカールスプラッツ駅まで戻った。
お昼ご飯にちょうどいい時間になったので、ここでウィーン名物ウィンナーシュニッツェル
を食べることに。
お店はCafe BISTRO。
フライドポテトの付け合わせとミニサラダ付きで12.9ユーロ。
値段はまあこんなものか。
シュニッツェルは味がすでについていて、レモンをかけて食べる。
揚げ物だが軽く、ペロっと食べれてしまう。 とてもおいしかった。
ハイリゲンシュタットでの無駄足もあり歩き疲れたので一度ホテルに戻り休憩。
鞄を置いて手ぶらで劇場へ。
劇場の内部。
圧巻。ものすごく綺麗。お昼に建学ツアーをやっているらしいが、
オペラを見なくてもツアーに参加するだけでも十分に価値はあると思う。
上演前であれば写真撮影OK。
中もまた美しい。
座席はここ。
いや、何も見えねえ。
立ってようやく舞台の半分が見えるかどうかくらい。
でも、5000円弱なので文句は言えないか。
歌劇「ウェルテル」 訳あって何度も見た作品。
ストーリーは分かるし、音楽も馴染みがある。
隣の人も立って見てるし、向かい側の席を見ても立ってる人がいるので、
立っちゃえということで結局ずっと立ったままで見た。
第1幕終了後、隣に座ったその人が「全然見えないね」と声をかけてきた。
僕も劇場の近くにいる人からこのチケットを買ったけど、立見席の方が
良さそうだね、なんて話をする。
第2幕終了後の休憩中にはお互いどこから来たのかという話を。
彼は20歳のインド人で医者の卵とのこと。それから「ウェルテル」の
あらすじを説明してあげたりして話は弾んだ。
旅先でたまたま隣の席になった人とコーラを飲んだこの時間はとても
思い出深いものになった。
肝心のオペラの方だけれども、やっぱり素晴らしかった。
舞台が見えなくたって音だけ聞いてても素晴らしかった。
歌手の善し悪しが分かるような耳は持ってないけれども、
とにかく素晴らしいと感じた。
本家本元、ウィーン国立歌劇場で見るオペラは最高。
終演後、話ができて良かったよと言ってインド人と別れホテルに戻り、
オペラと偶然の出会いの楽しさの余韻に浸りつつ眠りについた。
これで3日目終わり。