オーストリア・ドイツ旅行4日目

4日目。

細い雨が降る朝。

 

この日は朝からホテル・ザッハーで元祖ザッハトルテを食べることに。

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美しい店内。

 

ウィンナーコーヒーと共に。

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  ザッハトルテは思ってたほど甘くなく、酸味がアクセントになっておいしかった。

ウィンナーコーヒーのホイップはさすがにちょっと甘かったが。

お店を出る頃にはすでに列ができていて、最高のタイミングで入店できていた。

 

お次はメインの王宮(ホーンブルク)へ。

入り口が分からずしばし彷徨ったがおかげでゲーテ像やモーツァルト像を見ることができた。

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古代ローマの遺構も。そう、ウィーンの街の起源はローマの都市「ウィンドボナ」。

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ウィーンの街を走る観光馬車。 とても絵になる。

蹄の音がまた良い。動画を撮ればよかったと後悔。

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歩き回ってようやく入り口に到着。

銀器コレクション、シシー・ミュージアム、皇帝の部屋がセットで見ることができる。

日本語のオーディオガイド付き。

行く前は「銀器とか別に・・・」と思っていたが実際見ると綺麗で種類も多く、

とても興味深かった。

これだけの銀器を作るためにどれだけ国民から搾取していたのだろうか・・・

などと思いつつ。

 

皇帝の間はこれまた荘厳で美しかった。

けど、毎日この雰囲気に合わせた暮らしをするのは息苦しそう。

 

ミュージアムショップでやたらとクリムトがプッシュされていて、

クリムトの絵見たくなってきたと思いながら王宮を後に。

 

今日は歌劇場では「椿姫」の日。

昨晩の体験が素晴らしくて今日も見たいと思い昨日と同じように劇場の近くにいる

チケット屋に声をかける。値段を聞くと70ユーロくらいする。

というのも、そもそも歌劇場が設定している公演のランクが「ウェルテル」より

上であること、「椿姫」が人気作品であること、千秋楽であること、

そして日曜日であることが理由だそうだ。

「ウェルテル」は35ユーロだったんだけど、と話すと「そりゃ「ウェルテル」

なんて「椿姫」より全然人気じゃないからね」という突然のウェルテルdisがあり、

それよりも安いモーツァルトのコンサートを勧められた。

 

シェーンブルン宮殿でやるコンサートで、宮殿への入場料込みで定価より

割り引くよと力説された。 彼はそのモーツァルトのコンサートの販売員だそうだ。

かなりそちらに傾きつつあったがしばらく考えさせてくれと一度その場を離れることに。

 

結局、やっぱりオペラを見たいということで70ユーロを出して「椿姫」の

チケットを購入。 日本円で1万円弱。

一応、席を確認するとおじさんが「ここだよ」と指さした席は上の方であることには

変わりはないが昨日よりはマシなよう。

ウィーン滞在は明日まで。飛行機は朝早い便で実質今日いっぱいになるので、

お土産を買うならオペラが始まる6時までに済まさないといけない。

ということでホテル・ザッハーでチョコレートを買い、 ウィーン中央駅で

ウィーン名物らしいマンナーのウエハースを買う。

ドイツでもお土産を買うことを考えるといかにスーツケースに入れるかを

考えないといけない・・。

 

クリムトの絵を見たくなったわけだけれども、6時開演には時間がなさ過ぎた。

朝から行くと決めていればそのようにスケジュールを組んだのだが、

これは心残りになった。

 

ご飯は結局、朝のザッハトルテだけだったのでフードコートのカレーを食べた。

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このタイプのお米は日本ではインド人がやっているカレー屋でも見かけないもので、

とてもおいしかった。

 

ホテルにお土産と鞄を置いた後、歌劇場へ行く前にウィーン学友協会の建物を見る。

ここでウィーンフィルの公演が行われているわけだ。

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改めて歌劇場へ。

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さて座席は。

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ん・・・・・・????

 

 

 

 

ええ、昨日の席の隣、すなわち昨日例のインド人が座ってたところでした。

なんだよ、おじさんが指さしたところと違うじゃないか。

これで9000円・・・まあそりゃ日本で見るよりかは遥かに安いけども・・・。

日本でウィーン国立歌劇場のオペラを見ようと思ったら昨日のチケット代を

合わせた105ユーロ(1万4千円程度)を出しても一番ランクの低い席でも買えないはずだ。

その分見切れ席はないけども。まあこういうのも経験ってことで。

 

隣に座ったのはおばあちゃん。身振りからすると「全然見えないね」的なことを

ドイツ語で言っている。英語で答えると英語はちょっとしかしゃべれないのと

また身振りを交えてドイツ語で。

いや、あなたの英語よりも私はドイツ語喋れないですよ。

ich kann spreche Deutch nicht.だよ。

その後また身振りを交えながら「キャストリストを見せてくださる?

(日本語に吹き替えるとこうなりそうな上品なおばあちゃんだった)」

と尋ねてきたので見せてあげたり。

 

「椿姫」は「乾杯の歌」しか知らないし、ストーリーもよく知らない。

助かったのは字幕を見れるディスプレイが席についていたこと。

(正確には席の近くの壁)

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ドイツ語か英語だけかと思っていたらなんと日本語も選択できた。

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ステージは見えないので、もっぱらこの日本語字幕を見ながら聴いていた。

 

音楽はやはり最高。 終演後は千秋楽ということもあってか大きな拍手が送られていた。

音楽が好きならここ、ウィーン国立歌劇場で見て損はない。

内容知らなくてもいい。字幕が見れるし、美しい音楽を聴いて雰囲気を味わうだけ

でも価値がある。

 

腹が減った。ということで劇場近くのスタンドでソーセージを注文。

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これがめちゃくちゃおいしくて、店主のおじさんにお皿を捨ててもらった時に

「めっちゃおいしかった!」と伝えた。

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大満足でホテルへ戻る。

 

これで4日目が終了。