佐渡旅行

緊急事態宣言が明けた。
どこかに行くなら明けた直後の週末がベスト。
はじめは八ヶ岳の方に星を見に行こうかなと思っていたけど、
引っ越して山梨・長野方面は行きづらくなったし、他につぶしがきかないので
どうしたものかと悩んでいた。
Google mapをしばらく眺め、佐渡島に目を付けた。
Nobody's faultのMVロケ地だというだけ行くには遠すぎるが、
金山跡などそれなりに見るものがあるようだった。
目を付けた時にしか行かなさそうということで佐渡島に行くことにした。
 
 
地図を見てもわかるが、佐渡島は大きい。
一昨年に行った直島やら小豆島とは比べ物にならないくらい大きい。
行ったことはないが淡路島より大きい。(なお11月に行くことを画策している)
移動は公共交通機関だとバスなのだが、本数が少ない。
場合によってはテレ東の路線バスの旅よろしくバス停からバス停まで
歩かないといけなさそうなど、
極めて非効率になりそうなので佐渡島で車を借りることに。
W-KEYAKI FESの時に借りたカロスポは良かったが、佐渡では借りれなかったので、
仕方なくヤリスを予約。
 
 
まずは東京から上越新幹線で新潟まで。
 
 
新潟といえば。2018年夏、欅の全ツ新潟公演の翌日に栄でKⅡ公演見るために
新潟発名古屋行きの夜行バスを探していた。
前日の23時59分までキャンセル待ちがでないか予約ページに張り付いたが
キャンセルは出ず、最悪一度自宅へ帰って名古屋へ出直さないといけなかったが、
新潟に着いてすぐ、ダメもとでバスターミナルで聞いてみたら1席だけ
キャンセルが出ていて、新潟から名古屋へ直行することができた、
というのを思い出した。もう3年前か・・・。
 
 
新潟港行きのバスは途中全ツの会場だった朱鷺メッセを通る。
3年前か・・・・。
 
 
新潟港からはジェットフォイル
ちょっとした高速船なんだろうと思っていたら水中翼船だった。
しかもボーイング社製なんだね。
フェリーなら2時間半かかるところをジェットフォイルだと67分。速い。
当然ながら?水中翼は航行中にしか見れない。
ということはどこかのタイミングで浮き上がっているはずなのだが、
全く気付かなかった。
1階席の方がよかったのかもしれない。

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両津港に到着。

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ここからレンタカー。

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まずは島の北、大野亀へ。
佐渡一周線をひたすら走る。
 
天気は良く、海沿いを走るのは最高だった。
運転中は当然スマホで録画はできないので、ドラレコの映像をもらいたい
くらいだった。
 
 
40分くらい走ると、大野亀の全景がちらりと見えきた。
駐車場に止めて、さっそく写真を撮りたいところだが、
もう12時を過ぎていたのでまずは大野亀ロッジで昼飯。

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海鮮丼。
 
 
 
改めて大野亀。

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Nobody's faultのMVロケ地。

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多分この辺から撮ってるのか?

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なお、メンバーが駆け上がっていったこの坂は登れないようになっていた。
 
 
 
海の方も絶景。素晴らしい天気。

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大野亀を後にし、次は千畳敷へ。
1時間ちょっと走る。
片道1車線になるところもあるし、
海沿いからちょっと内側に入るとくねくね道だったりするのは
まあいいのだが、道中、本当に何もない。
どこにでもある(商業)施設といえば郵便局だけだった。
「ちょっと喉乾いたからコンビニ寄ろうか」とかはできない。
2、3台の車が止められそうなパーキングはよく見かけた。
車を止めて写真を撮りたい時には良さそう。
 
 
千畳敷に到着。

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これは多分

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ここ。

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 しかしここはお墓のようで、立ち入るのは遠慮した。
(このポール?の方へ上がっていく途中に墓石が建っていた)
 
これは多分

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ここ。上に登ったらこういう風に撮れるんだろう。

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次は大間港跡。千畳敷からはすぐ。
大間港は佐渡鉱山の鉱石や資材の搬入のために明治時代に作られた港。

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これは

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ここ

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ちょっと、他にもMVで映ってるとこがあったんだけど、予習不足。
 
さどの島銀河芸術祭なるものをやっていたが、全く知らなかった。
 
 
1日目最後の目的地は佐渡金山跡。
坑道の中は涼しい。

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金は1トンあたり数グラムから数十グラムしか採れないらしい。
人間は世界中でこれだけのことをしてまで金を求めていたのか・・・
あるいはこれだけのことをしないと採れないから金を求めたのか・・・
と人間の欲深さに考えさせられた。
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山のてっぺんがぱっくり割れているが、これは自然現象でこうなったのではなく、
人間が金のために掘り崩したから。

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1939年に作られた機械がまだ動くというのだからすごい。

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金箔ソフトクリーム

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坑道も資料館も巡り終えると外はひどい雨。
屋外の観光の時には晴れていて、屋内に入ってから降ってきたので幸運だった。
 
 
 
宿にそろそろ着くというところで、雨がほぼ止み、前方に虹が。
カーステレオからはW-KEYAKIZAKAの詩が流れエモーショナルなひとときだった。

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今宵のお宿。

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ボロくて汚いというわけでは全然ないが、全体的な雰囲気といい、フロントの
対応といい、平成初期のままタイムスリップしたかのような昔ながらの宿という感じ。
 
 
 
晩飯は外で。
いしはら寿司でサバの塩焼き、刺身の盛り合わせ、サーモン、マグロ、
マハタのにぎりを。
ビールがうまい。外で酒が飲めるんですぜ。

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〆に味のきめ手 食堂タカノでタンメン。おばあちゃんが1人で切り盛りしている昔から
やっていそうなお店。

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店内は巨人グッズだらけ。

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場末感。

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1日運転して疲れたので、温泉に入った後は試合を見るのもほどほどに寝た。
1日目おわり。
 
 
 
 
2日目。
朝食会場。大人数で来たみたいになってる。

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朝ごはんがなかなか良くて、調子に乗ってごはんをおかわりしてしまった。
(9月の頭に行った箱根の宿が、夕も朝もあまりにしょーもないバイキング
だったので、余計に良く感じられた)
 
 
目指すは南の宿根木。両津からは1時間ちょっと。
天気は最高。

宿根木は北前船の船着き場。
昔の街並みがそのまま残されている。

町の入り口でガイドのおばちゃんと、居合わせた観光中のマダムー毎年佐渡島
来ているという強者ーとおしゃべり。
昨日は星が綺麗だったと聞きショックを受ける。
夕方あれだけ雨が降ったし、窓からはそんなに見えなかったし、翌日朝早いし
というので外に出てまでは空を見なかった。星を見るためだけに八ヶ岳
行こうと思っていたくらいだから非常に惜しいことをした。おばちゃんには
酒飲んで寝てたか?と言われた。2杯飲んで眠気は増していたのであながち
否定できない。

 

清九郎の家

建材は欅(!)やら檜やら赤松やらを使い、その上に柿渋、漆を塗ってあるなど、
贅が尽くされている。
それだけ儲かったということを示している。

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帆の上げ下げの技術を応用して高いところの窓を開けられるようになっている。
出川の充電させてもらえませんか?でも取り上げられたそう。

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こちらは今31日ある月なのか、30日しかない月なのかを示す大小暦という
カレンダーの一種。

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2階は取引先をもてなす為のスペース。

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こちらは岩を掘って作った天然の冷蔵庫。
戦時中は防空壕としても使われたとか。

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三角家。「大人の休日倶楽部」のCMで吉永小百合
撮ったところということで一躍有名になったらしい。

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もともと別のところに建っていた四角の建物をバラして、
三角形に建て直したそう。中も本当に三角。

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普通なら三角形の土地なら諦めそうだが、それだけこの土地に
需要があったということだろう。

 

ところでこの宿根木、上空から見ると非常に狭いということがわかる。

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非常に狭い地域に木造の建物が密集しているので、火事は絶対に起こすわけには
いかなかった。今現在も夜には「火の用心」と拍子木を鳴らして回っているそう。

それでも万が一のことを考えて、大切なものは蔵にしまい、
必要な時だけ出して、また戻す、という風にしていたとのこと。
蔵の壁は潮風に弱いので、住居と同じ木で囲っているので、パッと見どこが
蔵でどこが住居なのかはわかりづらい。

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高齢化が進み、今住んでいる人たちがいなくなったら管理する人がいなくなる
建物が多いそう。三角家のガイドをしているおじさんも、Uターンで戻ってきた
らしいが、もう若くはないしねえ、と話していた。
そんな中移住してレストランを始める若い世代の人たちもいるという。

 

 

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またまたガイドのおばちゃんとおしゃべり。
たらい舟は宿根木以外にも何か所かで乗れるようだが、
周りに堤防やらテトラポットなどの人工的なものがないのは
宿根木で、たらい舟そのものも現代文明の技術を使わずに
昔のままの素材と作り方で作った舟なのも宿根木の方だというので、
ここで乗ることにした。
ついでに2時に両津でレンタカー返却だけども、トキを見る時間はあるだろうか
というのも相談したら、トキを見るだけなら15分くらいでもいけるから
大丈夫だと思う、とのこと。

 

たらい舟は15分コースと25分コース、35分コースがあったが、2時半のジェット
フォイルに乗るんでね、と受付のおじさんにも相談したらレンタカー返す時間も
いるし、おいしいもの食べないといけないし、長居はあまりできないねえ、
という話になり一番短い15分コースを選択。

漁師はこれで栄螺などを実際に獲っているらしい。

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櫂を八の字に動かせば進む、とおじさんは言っていたが、あんな形ーたらい
そのものーでなぜ進めるのかが不思議で仕方がなかった。

 

おっちゃんの背中。いいねえ。

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海の中を見ると小さい魚がたくさんいた。フグの子どもだとのこと。
確かに背中にフグのあの点々模様があった。

 

 

ガイドのおばちゃんに別れを告げ両津までの道中にあるトキの森公園へ。

 

骨格。

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トキふれあいプラザでは餌を食べているところを間近に見られる。
サギなどはジッとして狙い撃ちするが、トキは頭を水に浸からせても
嘴でガツガツ捕らえにいく。嘴に感覚器官がついているのではないかと
考えられているそう。

これだけ近くで見れるとは思わなかった。

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これはドジョウを捕まえる瞬間。

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これで佐渡観光は終わり。
給油をしてレンタカーを返却。
204km走っていた。
26時間借りて料金はWEB割と佐渡市の観光補助で8000円。やっす。やっす!!

 

 

昼飯、と思ったが朝ごはんをおかわりしたのが響いてお腹が空いておらずカット。
昨日おいしいお魚を食べたので良しとする。

 

 

ターミナルの佐渡の地図を見て、二の亀を通り過ぎていたことに気づく。

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MVは二の亀でも撮影されていた。

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時すでに遅し。
でも寄っていたら時間が厳しかったかもしれないので結果オーライ。
Googlemapで目的地への大体の所要時間は出していて、
それを念頭にプランを立てたが、ほぼその通りに回ることができた。

 

再びジェットフォイルに乗って新潟港へ戻る。
さすがに疲れて船の中では寝た。

 

新潟港から駅に戻る途中に万代シテイがあるのでバスセンターのカレーを
食べてみようかと思ったが、わざわざ途中下車してまで食べようとは思わず。
結局駅まで戻ってタレカツ丼を。

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食べた後にお土産を買って帰途に就いた。

 

約1年ぶりの旅行らしい旅行。
普段暮らしているところから遠く離れたところに行って、いろんなものを
見たり聞いたり食べたりするのが楽しいのは当然のことだが、
現地の人やたまたま居合わせた観光客と話すのも楽しいものだ。
リモートでわざわざ何時間もかけて現地に行くことなく、自宅に居ながらにして
現地の映像を見ることはできても、こういった経験は絶対にできない。
1日も早く、何も気にすることなく、いつものような旅に出られる日が
戻ってくることを切に願う。
お国の人、Gotoトラベル2.0、待ってます。

 

「いづくにもあれ、暫し旅立ちたるこそ、目覚むる心地すれ。」
(どこであれ、家を離れてちょっとした旅に出るのは、本当に目が覚めるような、
新鮮な気持ちがするものだ。)
徒然草 第十五段)