瀬戸内国際芸術祭を巡る旅 3日目
3日目。
直島へ。
約50分で宮浦港に到着。
真っ先にコインロッカーに向かい荷物を預ける。
朝早く来たので空きがあった。
「なおしま」号
(cf. Casa BRUTUS p.26)
「赤かぼちゃ」草間彌生
(cf. Casa BRUTUS 表紙、p.30)
「BUNRAKU PUPPET」ジョゼ・デ・ギマランイス
解説を見ると、夜は中のパイプのところが光るよう。
「フラワー」ジョゼ・デ・ギマランイス
「直島パヴィリオン」藤本壮介
腕の陽焼けがヒリヒリする。陽が当たるところを歩くときは腕を組み、
その上にタオルをかけて歩くようにする。
宮浦港からバスで本村エリアへ。
「The Naoshima Plan 2019 「水」」三分一博志
「直島ホール」三分一博志
「ANDO MUSEUM」安藤忠雄
※写真撮影不可
民宿石井商店にてうどん。
やっぱり、飲み物。
さて、次は地中美術館。事前予約制で、時間も指定されている。それに合わせて
行こうとするもまたしてもバスの時間が合わない。
途中、ベネッセの無料送迎バスに乗り換える。
が、降りたところが手前のベネッセミュージアムで、
そこから歩く羽目に。人の話はよく聞かないといけないね。ほんとに。
着いたと思ったらまた違う李禹煥美術館というところで、
本命の地中美術館に着いて飲んだポカリは一瞬で空っぽになった。
ANDO MUSEUMで知ったけど、建物を作ってから埋めた美術館。
安藤忠雄の建築作品そのものが美術館になっている。
展示作品も、建物そのものも、長いこと見ていたいと思えるところだった。
住みたいかと言われれば話は別だけど、シンプルなコンクリ打ちっぱなしで
直線美を活かした安藤忠雄の建築は結構好きかもしれない。
地中の庭
(cf. Casa BRUTUS p.36)
こちらは平手視点。
地中の庭が一番好きだったかも、と平手は言っていたけど、良さを知るには暑すぎた。
ベネッセのバスで乗り換え地点まで戻る。
「南瓜」草間彌生
遅いお昼を食べるのと、まだ見ていない作品を見るために本村エリアに戻る。
が、バスは目の前で出発。写真撮るのを頼まれてなかったら間に合ってたな・・・。
次のバスまで3、40分待ちだったので歩くことに。
本村エリアに戻って食べようと思っていた通し営業の店に行くと18時から
となっている。
最初に本村エリアに来た時にすでに開店時間が違ってて、今日はたまたま開店が
遅くなったんだろうと思っていたけど、そもそもガイドの情報が間違っていた様子。
ほかの店も通しでやっていないところばかりで、直島で食べることを諦める。
これは残念だった。
最後に近場で行けるところを訪問。
「家プロジェクト 角屋」 宮島達男
※写真撮影不可
「家プロジェクト 碁会所」須田悦弘
※写真撮影不可
バスに乗り込み、直島港まで戻る。
そうそう、島を走るバスはかぼちゃ柄だった。黄色バージョンもある。
直島港から宇野港へ。高松を後に。フェリーで約20分。
「終点の先へ」小沢敦志
「宇野のチヌ/宇野コチヌ」淀川テクニック
「舟底の記憶」小沢敦志
「斜めの構成 1/斜めの構成 2/水平の構成 3」原口典之
宇野からは宇野線で岡山まで。
大都会岡山!!!!
結局直島でうどんを食べただけだったので沢山食べようと目論む。
海辺に来たからにはお魚を食べたいと思っていたので、ふく仙でさわら丼を。
そして岡山名物と聞いていたえびめしをLunch&Beer SUNで。
なんとも表現しがたい味。ソースというわけでもない。おいしかった。
最後にきびだんごを買って実家へ。
これで3日間にわたる瀬戸内国際芸術祭を巡る旅は終わり。
美術館について、「みんな作品に集中して人と人が干渉し合わない場所」
だから好き、という平手のコメントを頭の片隅に入れながらの旅だった。
確かにそうだなとも思いつつ、「鐘舎 Bell Shelter」のように人が関与することに
よって生まれる「作品」もあると思った。「人と人が干渉し合わない」という
「芸術鑑賞あるある」を壊す意識をもって作られた作品もあるのではないか。
正直、アートをそんなに味わえるほどの素養はないのだけど、こんなに楽しめる
とは想像していなかった。
平手の言うように船での移動がアトラクションのようだったこともあるけども。
芸術鑑賞というと、作品の主題はこれで、この部分は○○を意味していて、
と小難しく考えがちで、表現が突飛か、理解できる素養がないか、あるいは
その両方のせいで見てもよくわからない、意味がわからない、だからつまらない、
となってしまうことがしばしばある。
けれども、今回はそういうことを考えずに見たまま、聞いたままをそのまま
受け入れることができたように思う。
「受け入れる」という表現でいいのかどうか迷ったけども、「楽しかった」という
感想を持っているということはそれで合っているのだろう。
瀬戸内国際芸術祭は瀬戸内海の島々を舞台としている。当然、これらの島々には
住民がいる。作品は彼らの生活空間の中にあるわけで、観客はその中に
侵入することになる。実際、京都などでは「観光公害」とまで言われるように
なってしまっている。この企画が持ち上がった時、当然反対意見もあっただろう。
でも行った島々では、中高年のスタッフも英語を使って海外からの客を相手にしている
ところを見かけた。島をあげて取り組んでいることを感じられた。
見ていない作品はまだまだあるし、また機会があれば行きたいなと思う。
できれば、いや必ず、暑くない春会期か秋会期で。。。
そういえば、今回の旅では重いデジ一を持ってきて良かったなと思えた。
残しておこうと思える写真が多かった。今までで一番設定をいじって撮ったように思う。
まあ、それでもこの程度なんだけど。
うまくなるには撮りまくるしかないんだろうな。。。
Casa BRUTUSが平手を起用していなければ瀬戸芸特集を手に取ることもなかったし、
瀬戸芸に興味を持つこともなかっただろう。
平手を起用してくれた編集部に感謝。また起用してほしい。
よくよく考えると、瀬戸芸は3年に1回。
去年欅沼に移籍して、たまたま今年が瀬戸芸の年で、たまたま平手がその特集に
起用されたわけで、結構な偶然の重なりだった。